介護保険料の剰余金32億円に 京都市 06-08年度見通し
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008111600071&genre=A2&area=K00
京都市が65歳以上の高齢者から徴収する介護保険料の剰余金が、2006年度から本年度まで3年間で32億円に達する見通しであることが16日、分かった。サービス利用が当初見込みを大幅に下回ったためだ。保険料は来年度に改定期を迎えるが、市は現行の月額4760円と同額程度に据え置くことを含め検討していく。
介護保険制度が始まった00年度から3年ごとの改定期別にみると、02年度までの第1期と05年度までの第2期の収支はいずれも赤字だった。
しかし、今期(06-08年度)は、実績に応じて事業者に支払った介護給付費が計画の2508億円を165億円も下回り、国や市などの公費や64歳以下の保険料を差し引いた剰余金が32億円に上った。
剰余金が生じた理由について、市は「介護サービスの利用実績が計画を下回ったため」と説明している。
サービス利用が低調だった背景には、国による給付費の抑制策がある。05年10月から介護施設の食費や居住費を全額自己負担とし、06年度から要介護度の低い人の家事援助の利用を制限した。
市は「過徴収」となった32億円を市の介護給付費準備基金に積み立てる方針だが、保険料負担の軽減のために基金を取り崩すかどうかは未定という。
ただ、政府与党は介護職員の待遇改善を図るため、来年度から介護報酬を引き上げる方針を固めている。給付費の増加も予想され、市でも今後保険料アップが議論される可能性がある。
市保険料は全国平均より月額約700円高く、介護サービスを受けている中京区の男性(71)が「保険料が高すぎる。少しでも抑えられるのなら抑えてほしい」と訴えるように、剰余金を使った保険料負担の軽減を求める声も出ている。
(2008年11月16日 京都新聞)
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