パラリンピック全競技終了 日本、支援の遅れ浮き彫り
社会保障費が抑えられているなか、障害者スポーツへの支援が強化されることは厳しいかもれませんね。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/179192/
【北京=川越一】北京パラリンピックは最終日の17日、男女計5クラスのマラソンを行い、全競技が終了した。この日は車いす男子の障害クラスT54で笹原広喜(大分県)、同T52で上与那原寛和(沖縄県)が銀メダル、高田稔浩(福井県)が10秒差の3位に入った。日本選手が獲得した金メダルは計5個と、前回の17個から激減。プロ化や国を挙げた支援が進む中、官民ともに日本の障害者スポーツ支援における後進ぶりが浮き彫りになった。
開幕前日の5日、北京の日本大使公館で催された日本選手団の激励会。渡辺孝男・厚生労働副大臣が得意顔で、今大会からメダルを獲得した日本選手に、金100万円、銀70万円、銅50万円の報奨金が、日本障害者スポーツ協会から支払われることを報告した。
「助成金が増えるだとか、報奨金が出ることを聞いた。本当かうそか知りませんけど。もし事実であれば、国としても前向きに考えてくれた第一歩」と陸上男子(車いす)で2冠を達成した伊藤智也(三重)。開会式で旗手を務めた陸上男子走り高跳びの鈴木徹(山梨)も「前に進んではいる。下がってはいない」と話したが…。
前回大会終了後、メダリストたちは窮状を訴え、障害者スポーツ支援基金の上乗せを懇願した。基金の利子分が強化費となっているというが、今年度の支援金は一般分、特別分、地方分を合計しても約3億3300万円。選手の手にはほとんど渡っていないのが現状のようだ。
日本の車いすテニス界を牽引(けんいん)してきた斉田悟司(千葉)は一線から退く理由に「コスト」を挙げた。男子シングルスの金メダリスト、国枝慎吾(千葉)によると、欧米ではスポンサー企業数も賞金額も増加傾向にあるが、日本ではそれに逆行しているという。
大会の肥大化を抑え、メダルの価値を高めるため、近年、障害クラスの統合が進んでいる。リハビリの延長のようなトレーニングでは太刀打ちできないことは、今大会の結果が物語っている。4年前から叫ばれていた課題は、結局解決されていなかった。
(2008年9月17日 産経新聞)
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