お買い物バス:高齢者の運転免許証返納、過疎…課題は足の確保 JA取り組み /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20081008ddlk20040012000c.html
◇「お買い物バス」好評
98年に導入された高齢者の運転免許証の返納が増えているが、公共交通が発達していない過疎地域などでは、お年寄りの足の確保が課題となっている。そうした中、JAが民間観光バス会社に無料の「お買い物バス」の運行を委託、高齢者から「助かる」と好評だ。【渡辺諒】
取り組んでいるのは20あるJAのうち、JA信州諏訪(茅野市)やJA信州上田(上田市)など5カ所。
「JA直営の個人商店を閉め、大型店舗に統合した際、(不便になると)近くの住民から反対意見が出たため、バスのサービスを始めた」。JA信州諏訪生活課の名取瑞穂課長は、こう振り返る。
JA信州諏訪は04年、JA諏訪みどりとJA諏訪湖が合併して誕生。旧JA諏訪みどりが合併前から、茅野市内、富士見町内でバスを運行し、直営スーパーに送迎している。毎週最低1回走らせており、15~30人が利用するという。
茅野市豊平塩目、小平友子さん(70)は「ひとり暮らしで、足も悪いので、バスはありがたい」と歓迎。乗車中の会話や、知人と一緒に買い物ができるという楽しみが“付加価値”になっているという。小平さんは「家に閉じこもっていたのでは、体力が落ちてしまう」と笑顔を見せた。
◇ ◇
一方、県内高齢者の免許保有率の推移はどうか。県警東北信免許センターの原卓次長は「65歳以上で、免許を返納する人数は年々増加している」と話す。98年4月開始の返納制度は「家族の勧めで」「身体機能の低下」などが理由。免許の有効期限内でも返納できるようになった。
免許保有者に対する65歳以上の免許保有者の割合も増加傾向にあり、返納する人の数は増えると予測される。
また、来年には免許の書き換え時に、75歳以上を対象に認知症の検査も導入。症状の程度によっては免許の取り消し処分になる。
お買い物バスの試みは、過疎地域に住む高齢者の足をどう確保するかという他地域の参考にもなりそうだ。
(2008年10月8日 毎日新聞)
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